まちづくり情報館の「人権の目」
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人権の目
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2019年01月31日 16:39
「差別をなくする輪をひろげよう」市民運動作品 作文 PTA・一般の部 優秀賞
   
「障害」と向き合う
                                                       三木中学校PTA 藤 田 隆 志



 「障害」という言葉とは無縁で生きてきました。大半の人はそうだと思います。普段生活をする中で、家族に「障害」のある方がいれば大変だろうなと感じたりしていました。しかし、今その事を振り返って考えると、一体何に対して大変だと思っていたのか?それは漠然と「障害」があるから大変だと思いながらも実際に自分の事ではなく他人事として捉えていたのだと思います。しかし、他人事ではない事が起こりました。
 三年前に妻の体調が少しずつ悪くなっていきました。最初は、妻に職場の転勤があり、その直後から行動が気になりだしました。それは、買物で昨日卵を買っているのに今日も卵を買ってきたり、同じ事を何度も言ったりしていました。心配になり病院へ連れて行きましたが、原因は分からず、おそらく転勤によるストレスとの事でした。しかし、日を追うごとに悪くなっていくのが分かりました。そして、妻は突然記憶が無くなり家族の事も誰だか分からない状態になってしまいました。その様子を見て子ども達は、明るく元気だった母とのあまりの違いに戸惑い、どう接していいのか小さいながらも必死に考えていたのだと思います。周りの家族や友人の支えもあり、数ヶ月が経った時、記憶が戻ってきました。本人は何をしていたのか全く覚えていない様子でした。子ども達もいつもの母に戻り一安心という表情だったことを覚えています。
 それから一年が経った頃、再び妻の体調がおかしくなりました。今回は、前回とは違った症状でした。いくつかの病院に行き、検査などをしてもらった結果、聞いた事も無い病名でした。インターネット等で調べると四肢が動かなくなったりするとの事でしたが、妻は自由に動くことも出来ていたので大丈夫だろうと考えていました。しかし、徐々に足が動かしにくくなっているのが分かりました。
 病院での治療や手術などもしていますが、現在は車椅子での生活となりました。また、リハビリや治療のため入院生活が長く続いていましたが、昨年末に退院して我が家に帰ってきました。家での生活において、今まで当たり前に出来ていた事が一人では出来なくなり、家族の負担も増えて大変なこともたくさんありますが、皆で協力してやっています。だからこそ「障害」のある妻と生活する大変さを今我が事として実感しています。家族も大変ですが、何より一番大変で辛いのは妻だと、子ども達も含め理解出来ています。妻は、今まで出来ていたことが出来ない歯痒さを感じたり、周りに迷惑を掛けていると常に思ったりしているに違いありません。しかし、家族や身近な人にとっては、「障害」があることの大変さを知ることが出来るし、この人のために何か役に立つことはないかを考えることが出来ます。このように前向きに捉えて共に進んでいく事で自身の成長にも繋がると考えます。また、障害福祉のサービスやさまざまな面でまわりの方に支えていただいていることに感謝しますし、新たに学ぶこともたくさんあります。そして、何より私達家族を支えてくださり理解をいただいていることに心より感謝しています。
 最後になりますが、「障害」と無縁だと思う人も多いと思いますが、私達家族の経験が少しでも「障害」のある方と生活することについて、もう一歩深く考えていただく良い機会になればと思います。そして、これからも「障害」を「笑甲斐」、つまり笑うことを生き甲斐としてさまざまな事を乗り越えていけるように、家族一丸となり楽しく過ごしていきたいと思います。

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